運送会社の人事労務

運送会社の皆様へ

私は社労士の資格を取得する前、法律事務所で顧問先企業のご支援に関与していました。

運送会社から法律事務所にいただくお問い合わせのほとんどは、未払い残業代の請求でした。
労務管理体制が十分に整っておらず、給与未払いトラブルを抱えている運送会社が多いことに驚きました。

トラックドライバーはどうしても長時間労働になります。
そうでなければ社会インフラとしての物流を維持できないからです。

そして、固定残業代制度など労働基準法に定めのない賃金制度を取り入れていることが少なくありません。
このような賃金制度は、適切に運用しなければ裁判で無効になるリスクを抱えています。

そして未払い残業代請求で必ず問題になるのが労働時間ですが、事業外で勤務するトラックドライバーは客観的な勤怠データが把握できていないことがあります。

結果として、運送業では未払い残業代請求が高額になりやすいのです。

さらに、2024年問題が目前に迫っています。2024年問題は運送業を根底から揺るがす問題です。
私が法律事務所で関与した2024年問題対応セミナーには多くの運送会社から参加者が集まり、関心の高さを感じました。

私が暮らす福岡市東区は運送会社が多く、コロナ禍でも走り続けるトラックを見て物流は社会のインフラとして不可欠なものだと痛感していました。
社労士資格を取得したとき、運送業に特化することに迷いはありませんでした。

そのためには社労士の専門分野である労務管理だけではなく運送業のビジネスを理解し、運送会社の経営者と同じ目線でご支援できるようになければならないと考えました。
そこで運送業の管理者向けの研修に参加したり、物流に関する書籍を読み漁りました。
運行管理者(貨物)の資格も取得しました。

「社労士の資格と専門知識を使って、よい運送会社を作りたい。そして運送業をよりよくしたい。」

これが私の想いです。

運送業界が直面する課題を乗り越えるべく、全力を尽くしてまいります。
どうぞお気軽にご相談ください。