退職予定者の賞与は減額できる?

退職予定の従業員に従業員に賞与を支払う予定ですが、減額しても問題ないでしょうか?

2割程度の減額は可能です。

賞与には将来への期待としての性質があるので、退職予定の従業員について減額することは問題ありません。
減額率については、過去の判例(ベネッセコーポレーション事件)で2割の減額なら違法にはならないとされています。

ただこの判例は賞与の額が4か月分と定められていた事案なので、就業規則等で「業績等を勘案して支給する」などと曖昧に規定されている場合、会社の裁量はより広くなると思われます。

利益は残る社員に還元した方が会社のためになります。
また、減額の幅が金額が小さければ相手から争われることも考えにくいです。

以上の点を考慮すると、2割~4割程度の幅で、これまでの貢献を考慮して減額率を決めてるのがよいと考えます。

なお、退職予定者に賞与を一切支払わない場合には就業規則等に規定が必要です。

この記事を書いた人

1983年、新潟市生まれ。
2002年、大学進学を機に上京。弁護士を目指して法科大学院に進学するも志半ばで断念。地元・新潟の法律事務所で法律事務、WEBマーケティングに関与。
2018年、福岡移住。福岡市の企業で取締役に就任し、中小企業の人事労務支援、法律事務所の営業、マーケティング、採用、人材育成、評価制度構築、システム導入等に関与。
2023年9月、社会保険労務士として独立開業。
現在、佐賀出身の妻と2歳の息子、0歳の娘の4人暮らし。

目次